超音波(US)療法

細かい振動と熱によって改善治療する方法

超音波の3つの作用

人間が聞き取ることのできる周波数より大きい周波数で振動する音波を、超音波といいます。治療目的で使用される超音波は、通常1秒あたり1メガサイクルあるいは100万サイクルの音波です。

治療に要する時間は5~10分間程度で、組織中へ5cmほど浸透することが、超音波の特徴です。

効果について

効果としては、組織の温度上昇、循環促進、腱の伸展性増大、癒着形成の減少、疼痛緩和、創傷の癒合促進、筋肉の弛緩、交感神経系の抑制、等があります。そして適応は、捻挫、オーバーユース、筋スパズムや短縮、関節の拘縮(関節周囲の軟部組織の癒着・瘢痕)、トリガーポイント、関節自体のこわばり、等です。

治療時間は?

治療時間は、急性症状には3~4分間、慢性症状には5~10分間です。

超音波の作用

超音波の作用は、3つです。

1.熱の作用

組織内の分子の振動によって生じた摩擦が熱を作り出します。熱を必要としているより深層の筋肉に熱を伝えることができます。

2.物理的な作用

組織が交互に圧縮・伸展され、マイクロマッサージ作用が生じます。これにより、顕微鏡的な細胞構造が緩み、複雑な分子が分解され、細胞膜を透過する拡散が促進されます。

3.化学的な作用

化学反応を増大させる作用があります。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸の粘性が低下し、受傷後の結合組織の修復が促進されます。また、熱による作用を最小限にするために、パルスを発している時間を、全体のおよそ5~50%にすることができる装置がほとんどです。これにより急性疾患にも対応可能です。